2007年問題という再出発

M2 仁科 和晴

昭和37年日本の高度成長期とともに作られた沼津高専も1期生が還暦を迎える年数を重ねました。
高専の歴史は日本経済の歴史と重なります。
今や2007問題という団塊の世代の定年退職を目の前にしています。
団塊の世代は、これからどう生きるかと話題にされていますが、日本の工業もこれから、どう進めるか思案のしどころです。
日本の工業が呼ぶ、待つ、興すと 3番まである校歌に4番があれば、それは何だろうかと思ってしまいます。
高専から大学に編入する学生も多く、いちがいには言えませんが、教育は単に長く学べば良いとは思えません。中学を出てから5年間の一貫教育で、工業に関しては大学で学ぶ分の教育を行い中堅技術者を早く育てるという建学の精神は、企業からも評価され続けているように思います。
今の若者はフリーターやニートも多く将来生きて行けるかの話もありますが、私も会社に勤めた経験があり、入社した時の給料は27000円でした。それから経済の成長とともに、給
料も上がり物価も上がって来たのです。逆の流れは、心理的には抵抗がありますが、不思議では無いという気もするのです。
年寄りがいくら金があったとしても、給料が5万や10万の若者に助けてもらわなくては、生きてゆけなくなるのが自然の流れなのです。
利益至上主義的な経済社会のなかで、発生している問題点はたくさんあります。
還暦とは、1周回ったということで、61才は1才という見方もあります、団塊の世代も、沼津高専も、日本の工業も、これから生まれるつもりで、たしかな目標を見きわめたいものです。

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