28名の部員達 -水泳部の近況

水泳部顧問 小林美学

 水泳部は現在,部員28名,顧問教員4名(小林,新冨,相原,西村)で活動しています。水泳競技は個人競技というイメージが強いと思います。確かにリレー種目以外は完全な個人勝負ですし,リレー種目もオーダーの順番や引き継ぎのタイミングなどの要素はありますが,他のチームメイトと一緒に泳ぐわけではありませんので,野球やサッカーのような競技種目と比べると個人色が強いのは事実です。
しかし28名の部員の中には様々な学生がいます。優勝や大会記録を目指して練習している学生もいれば,好タイムではなくても地道に己の記録更新を目指している学生や,記録よりもみんなと泳ぐことが好きで活動している学生もいます。大会においても好記録でチームを引っ張る学生もいれば,常に部員みんなが気持ちよく大会に臨めるように気を配っている選手もいます。そのそれぞれが自分の持ち分を活かし,有機的につながった時に学生のモチベーションも上がり,大会後の満足感も大きくなります。この姿を見ていると水泳競技もやはり団体戦であり,どの部員が1名欠けても今の水泳部の姿にはならないでしょうし,水泳部としての活動が個人の成長を促していると感じます。

今年度は全国高専大会に4名の選手が出場し,100mバタフライで準優勝,200mバタフライで3位入賞を勝ち取った選手がいます。100mバタフライにおいては4位で終わった昨年から約0.3秒のタイムを縮めての全国準優勝ですから,この一年の成果が十分に実った結果といえるでしょう。外部スポーツクラブにも所属しているため部活動を休まざるをえないこともありますが,記録におごることなく礼儀正しくふるまい,自分のことだけでなく部長を助けたり,後輩の面倒をみたりする姿はすがすがしいものです。

一方で5年生のため,今年が最後の高専大会となった女子部員が2名います。この女子部員が入部したころは選手として試合に出場する先輩の女子部員が一人もいない状況でしたが,励まし合いながら練習を続ける中で女子部員の人数も増えました。その間に縮めた個人記録ももちろんですが,継続する力が他の部員にも影響を及ぼしたという点ですばらしい5年間であったと思います。

他にも書きたい学生はたくさんいますが,紙面の関係上,ここまでにしておきます。本校は,来年度は東海地区高専大会の,再来年度は全国高専大会の会場校を努めます。特に全国大会の準備は大変だと思いますが,これらの大会が水泳部の学生達をより成長させてくれるものと思います。卒業生のみなさまにおかれましてもぜひ会場に足を運んでいただき,選手たちに声援を送っていただければと思います。今後も水泳部の活動にご理解とご協力をお願いいたします。 

「全国高専大会にて」

ページの先頭へ