電子制御工学科の近況

電子制御工学科長 長澤 正氏

早いもので電子制御工学科の学科長を拝命して3年になります。力不足の点が多々あり、多方面に迷惑ばかりかけておりますが、D科スタッフの皆さんの協力のおかげでなんとか無事に学科を運営しています。
この平成20年3月には35人の学生が電子制御工学科を巣立っていきました。それぞれの進路は、就職した者が13人、大学編入学が11人、専攻科への進学が10名、その他が1名です。ここ数年、専攻科への進学が増える傾向にあります。最近、高専専攻科の卒業生に対する企業からの評価が、「はずれの少ない優秀な素質を持った技術者の卵」として認知されるようになってきました。また、専攻科から大学院への進学も東大や東工大などの有名大学へ進む学生も目立つようになりました。ひとえに卒業生の皆様の活躍の賜物であると感謝しております。その結果、進路に専攻科を選択する学生も多くなったようです。
昨年(平成19年)、長くD科の技官(独法化で職名が技術職員となりました。また数年前から技術職員は学科付ではなく技術室の所属となりました。)としてご活躍いただきました秋元さんが、定年で退職されました。実験やレポートでお世話になった卒業生も多いと思います。教員も多岐に渡り大いに助けられ、感謝の念でいっぱいです。本当にお疲れ様でした。
一方、ここ2年ほど教員の顔ぶれに変化はありません。皆さん、授業に学生指導に、以前にも増して邁進しております。森井先生は今年度から福校長・教務主事として活躍しています。舟田先生は、精力的に学生を指導しその結果として多くの論文を学生とともに執筆して、沼津高専研究報告などに投稿しています。澤先生は地域の企業と共同でロボットの開発に取り組んでおります。遠山先生は毎年学生を引き連れて国際会議に参加されるなどグローバルな活動をされています。海外発表するなら遠山研究室へというのが定着してまいりました。川上先生は就職担当、5年の担任と本年度はご苦労をおかけしました。大原先生は、スキー研修で主事に代わって学校の代表として引率を務めるなど、学生主事補のなかでも中心的な立場として活躍しています。鄭先生は、相変わらず学生の指導に熱心で朝早くに出勤しては学生の勉強を見ています。また、振動解析で地域の企業と共同研究もしています。牛丸先生は次世代MIRSのプロジェクトリーダーとして手腕を振るっています。大庭先生は博士の学位を取得され、講師へ昇任、4年の担任、結婚と公私にわたり大活躍です。江上先生も結婚され、多くの女子学生に悲しい思いをさせました。
学科のカリキュラム編成もだいぶ変わりました。予算削減による非常勤講師の削減がきっかけですが、週5日制に移行時に単位数を削減しなかったために、過密カリキュラムになっていた点を是正する意味もありました。この改編では、5年生の履修科目のいくつかを選択科目にしました。これにより、総履修単位数を減らしつつ学びたい科目は選択して履修できるようにしました。ホームページからカリキュラムを参照されますと、自分たちの頃と比べどのように変わったかがご覧いただけるかと存じます。
ここ数年、毎年予算が削減され、事務職員や教員も減員になるなど厳しい状況にあります。さらに、教員も認証評価などの対応に追われ多忙を極め、学生と向き合う時間が減っています。しかし、電子制御工学科教員一同は、今後も学生の資質向上に努めてまいりますので、先輩諸氏のご支援、応援のほどよろしくお願い申し上げます。また、本校は親子、兄弟で入学、卒業される方がたくさんおります。それは、卒業生各位が本校の良さを理解し喧伝なさってくださるからと思います。ぜひとも、ご子息やお知り合いに本校、特に電子制御工学科をお勧めくださるようお願い申し上げます。

ページの先頭へ