専攻科の近況

専攻科長 芳野 恭士

 専攻科長を務めて3年目になる芳野です。よろしくお願いいたします。本校専攻科は平成8年度に設置されて以来、本年度で13年目を迎えました。平成20年12月現在で、これまでに延べ234名の学生が専攻科を修了し、企業への就職あるいは大学院への進学等を果たしています。専攻科では、前後期ごとに単位・修了認定を行っており、9月期の修了生については昨年度初めて1名を、また今年度も2名を社会に送り出しました。現在の在籍学生数は、1年生34名、2年生32名の計66名で、来年度も約30名の入学者を迎える予定です。専攻科の教育システムは平成16年度に大幅に改定され、本科4,5年の教育課程と合わせて日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けると共に、専攻科の修了要件に学士の取得が含まれるようになりました。そのため、多くの科目について履修学年や専攻の枠を取り払い、個々の学生ごとに研究指導教員と相談して、自分の学士申請の分野に合った受講科目を選べるようにしました。座学は午前中だけで、午後はすべて実験・演習・研究・自主学習に当て、より実践的な技術者の養成を目指した教育プログラムとなっています。その成果として、昨年度は1,2年生ともに、専攻科生1名につき年間にほぼ1件の学会等での発表を行うようになっています。去る12月11日には、東海大学・静岡県立大学・富士常葉大学等との合同研究発表会が行われ、そこで専攻科生が38件の研究発表を行っています。また、これまでに、化学工学会学生発表会優秀賞や日本高専学会論文奨励賞優秀賞、IEEE DEIS日本支部学生優秀論文発表賞等を受賞する学生も出ています。研究テーマの面でも、今年度の専攻科生の約半数が外部の企業や大学等との共同研究に加わっている状況です。そのため、専攻科修了生は、進路先である企業や大学院から高い評価を受けるようになってきており、大変喜ばしく感じています。今後も教職員一丸となって、より高いレベルの技術者教育を目指して参りますので、沼津高専専攻科にご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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