沼津高専同窓会50周年への寄稿文

元同窓会顧問の一言 「人生100年時代に求められる同窓会の役割」

同窓会元顧問 蓮實文彦

 沼津高専同窓会設立50周年、誠におめでとうございます。残念ながら、私は祈念式典に出席できませんでした。申し訳ございませんでした(当日、北海道(北見工業大学COC+コーディネーターとして)会議を開催)。一方で、私といたしましては、卒業生の皆様とお会いできず大変残念でした。卒業生の皆様が、それぞれの役目で、お見事なご活躍のご様子を頻繁に伺います。そのたびに、卒業生の皆様と出会えたこと、沼津高専で仕事ができたことに感謝しております。

 一つ、私が沼津高専に在職中、同窓会の存在の大きさ、有難さを強く感じたことがあります。具体的な実名はあげられないのですが、私が学生主事、教務主事を担当していた際に、何人かの在学生の保護者が亡くなられたり、実家が火災に見舞われました。その度に、当時、同窓会の会計ご担当坂井さんが、迅速に動いて下さり、返還無用の奨学金を不幸に見舞われた学生に提供して下さいました。この同窓会からの支援で、誰一人、学業を中断することなく、卒業することができました。今も、忘れられない同窓会からの温かいご支援でした。本当に有難かった!同窓会の皆様に改めて感謝です。

 さて、これからの同窓会、卒業生へのお願いです。政府は「人生100年時代」の働き方、人生の在り方の議論を進めているようです。生産年齢人口の急速な減少もあり、如何に日本を支えて行くか、我が国は大きな岐路に立っていると感じます。一方で、沼津高専も国立高専機構から大幅な人員削減を迫られているとの情報があります。資金がない(不足)、人員が不足では、伝統の沼津高専の実験・実習を重視した実践的教育は不可能です。そこで、お願いです。卒業生の皆様(特に定年を過ぎた方々)、沼津高専を賃金ゼロで支援してみてはいかがでしょうか?これには、学校側と同窓会代表が十分に議論、検討する必要がありますが、大前提は「無償」での支援です。私も、沼津高専の教員定年年齢63歳を過ぎました。
大恩のある沼津高専にお返しがしたいと強く思うこの頃です。

 

 

 

沼津高専同窓会創立50周年記念に寄せて

初代会長 木ノ内倫弘

一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。

同窓会設立当初より活動の一端を担えましたことは、私にとっては多くのことを学ぶ良い機会となり、たくさんの人たちとの交流もできました。

ひとえに皆様方のご協力と、母校教職員のご指導によるものと深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。

沼津高専同窓会は昭和42年3月発足時から50年、まずまずの発展と継続を続けて本日の姿に至りました。
おめでとうございます。

しかし振り返ってみますとここまでの道のりは必ずしも順調満帆ではありませんでした。消滅の危機に瀕したり、同窓会名簿が思わぬ方面に流れ同窓生が軒並みしつこい電話勧誘を受けたり、また同窓会の組織やお金の利用を目当てに接近してきた人もいました。しかしその都度関係者のご努力により誤ることなく運営され、現在に至っております。

中でも特筆すべきは亡き市川良輔先生による同窓会活動への力強いご指導・ご支援でありました。当時同窓会役員は毎年のように交代したため、ほとんどが社会人一年生でした。従って会社生活でさえ苦労する中、同窓会活動もままなりませんでした。そのとき、昭和47年だったと思います、同窓会役員を前にして市川先生が『まず母校で盛大に総会を開き会員の参加意識を高めよ、そしてそれを成し遂げることにより自信をもって今後の運営に当たれ』と言われ、そのために自ら会員諸兄に総会参加を促す檄文まで作ってくださいました。その檄文は今読み返しましても万感胸に迫るものがあります。そして総会が成功裏に開催された後も、その様子を同窓会だよりで会員に知らせ、同窓会の存在感と当事者意識を喚起してはどうか というアドバイスもいただきました。爾後基本的にそのように進め、同窓会は50年の長きにわたって続いております。

この稿をお借りしまして同窓会運営システム構築をご指導くださいました故市川先生に厚くお礼申し上げます。

同窓会活動は全くのボランティアで成り立っております。
役員の皆様方にはご多忙の中でしょうが、今後とも活動の中心となってご活躍されるよう期待いたします。
情報化時代の昨今、同窓会名簿の在り方一つにしましても、難しいことは多々あると思いますが、ぜひ良い伝統を引き継ぎながら、しかも時代の波に乗り遅れることなく知恵を出し合って継続していただきたいと思います。

また会員の皆様方も同窓会活動に対して、より一層のご理解とご協力をお願いいたします。
ここに沼津高専同窓会と母校の末永い隆盛を願いつつお祝の言葉とさせていただきます。
 

 

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